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2026.02.04
マーケティング
LPOでCVRを改善する方法!コンバージョン率を向上させる考え方と具体的手法を紹介!
ランディングページを制作したものの、思うようにコンバージョンが獲得できていないと感じていませんか。
「広告費をかけて集客しているのに成約につながらない」「訪問者は多いのに離脱率が高い」といった悩みを抱えているマーケティング担当者は少なくありません。
LPO(ランディングページ最適化)を適切に実施することで、既存の流入数を維持したまま、コンバージョン率を大幅に改善できます。
本記事では、LPOによるCVR改善の基本から具体的な施策、効果測定の方法まで、実務で活用できる情報を詳しく解説します。
目次
- LPOとCVR改善の基本概念
- LPO(ランディングページ最適化)とは
- CVR(コンバージョン率)の重要性
- LPOがCVR改善に効果的な理由
- CVRが低い原因を特定する4つの分析視点
- ヒートマップ分析で離脱ポイントを把握する
- フォーム分析で入力障壁を見つける
- 流入元別のCVR差異を確認する
- デバイス別のユーザー行動を比較する
- CVRを改善するLPO施策7つ
- ファーストビューの最適化
- CTAボタンの配置と文言改善
- 入力フォームの最適化
- 信頼性要素の追加
- ページ表示速度の改善
- モバイル対応の強化
- A/Bテストによる継続的な改善
- 業界別CVR改善のポイント
- BtoB企業のLPO戦略
- ECサイトのCVR向上施策
- サービス業の予約率改善方法
- LPO効果測定の3つのステップ
- 測定すべきKPIの設定
- Google アナリティクスでの分析方法
- 改善効果の検証と次のアクション
- LPO実施時の注意点
- 過度な装飾は逆効果になる
- 複数の変更を同時に行わない
- 統計的有意性を確認してから判断する
- マーケティングに課題を抱えているならアリカへ相談
- まとめ
LPOとCVR改善の基本概念
ランディングページの成果を最大化するには、LPOとCVRの関係性を正しく理解することが重要です。ここでは、それぞれの基本概念と相互の関係を見ていきましょう。
LPO(ランディングページ最適化)とは
LPOとは「Landing Page Optimization」の略で、ランディングページを訪問者のニーズに合わせて最適化し、コンバージョンを向上させる施策のことです。
ランディングページは、広告やSNSなどから訪問者が最初に到達するページを指します。このページの役割は、訪問者に特定の行動(商品購入、資料請求、お問い合わせなど)を促すことです。
LPOの主な施策内容は以下の通りです。
- ページのデザインや構成の改善
- キャッチコピーやボタン文言の最適化
- 入力フォームの簡素化
- ページ表示速度の向上
- 訪問者の属性や流入元に応じた出し分け
これらの施策を通じて、訪問者の離脱を防ぎ、コンバージョンへと誘導します。
CVR(コンバージョン率)の重要性
CVRとは「Conversion Rate」の略で、サイト訪問者のうち何パーセントがコンバージョン(成果)に至ったかを示す指標です。
計算式は以下の通りです。
例えば、1000人がランディングページを訪問し、そのうち20人が商品を購入した場合、CVRは2%となります。
CVRが重要な理由は、広告費を増やさずに成果を向上できる点にあります。同じ広告費で同じ数の訪問者を獲得しても、CVRが1%から2%に改善すれば、コンバージョン数は2倍になります。
業界や商材によって平均的なCVRは異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
- BtoB企業の資料請求:2〜5%
- ECサイトの商品購入:1〜3%
- サービス業の予約・申し込み:3〜10%
自社のCVRがこれらの目安を下回る場合、改善の余地があると考えられます。
LPOがCVR改善に効果的な理由
LPOがCVR改善に効果的な理由は、訪問者の心理的障壁を取り除き、コンバージョンまでの道筋をスムーズにするためです。
訪問者がランディングページから離脱する主な理由は以下の通りです。
- 求めている情報が見つからない
- ページの読み込みが遅い
- 入力フォームが複雑すぎる
- 信頼性に不安を感じる
- 次に何をすべきかわからない
LPOでは、これらの離脱要因を一つずつ解消していきます。訪問者の視点に立ってページを改善することで、自然とコンバージョンへと導くことができるのです。
また、LPOは一度実施して終わりではなく、継続的に改善を重ねることで、さらなるCVR向上が期待できます。
LPOとCVR改善の振り返り
- ❶ LPOはランディングページを最適化してコンバージョンを向上させる施策
- ❷ CVRは訪問者のうち何パーセントが成果に至ったかを示す重要指標
- ❸ LPOで離脱要因を解消することでCVRを大幅に改善できる
CVRが低い原因を特定する4つの分析視点
CVRを効果的に改善するには、まず現状のランディングページにどのような問題があるのかを正確に把握する必要があります。データに基づいた分析を行いましょう。
ヒートマップ分析で離脱ポイントを把握する
ヒートマップツールを使用すると、訪問者がページのどこをクリックし、どこまでスクロールし、どこで離脱しているかを視覚的に確認できます。
主なヒートマップの種類は以下の通りです。
- クリックヒートマップ:訪問者がクリックした場所を色で示す
- スクロールヒートマップ:ページのどの位置まで読まれたかを示す
- アテンションヒートマップ:訪問者の視線が集中した場所を示す
これらのデータから、以下のような問題を発見できます。
- 重要な情報がスクロールされずに見られていない
- CTAボタンがクリックされていない
- 意図しない場所がクリックされている(リンクと勘違いされている)
- 特定のセクションで大量に離脱している
ヒートマップ分析により、訪問者の実際の行動パターンを把握し、改善すべき箇所を優先順位付けできます。
代表的なヒートマップツールには、Mouseflow、Clarity、Ptengineなどがあり、無料プランでも基本的な分析が可能です。
フォーム分析で入力障壁を見つける
入力フォームはコンバージョン直前の重要なポイントですが、ここで多くの訪問者が離脱します。
フォーム分析で確認すべき指標は以下の通りです。
- フォーム到達率:ページ訪問者のうち何パーセントがフォームまで到達したか
- フォーム開始率:フォームに到達した人のうち何パーセントが入力を開始したか
- フォーム完了率:入力を開始した人のうち何パーセントが送信まで完了したか
- 項目別離脱率:どの入力項目で離脱が多いか
これらの数値から、以下のような問題を特定できます。
- 入力項目が多すぎて途中で諦められている
- 必須項目が不明確で混乱を招いている
- エラーメッセージが分かりにくく修正できない
- 個人情報の取り扱いに不安を感じている
Google アナリティクス4のイベント設定やフォーム分析ツールを活用することで、詳細なデータを取得できます。
流入元別のCVR差異を確認する
訪問者がどの経路でランディングページに到達したかによって、CVRは大きく異なります。
主な流入元とその特徴は以下の通りです。
- リスティング広告:購買意欲が高く、CVRが高い傾向
- ディスプレイ広告:認知段階の訪問者が多く、CVRは低めの傾向
- SNS:興味関心で流入するため、内容によってCVRが変動
- 自然検索:能動的に情報を探しており、比較的CVRが高い
- メール:既存顧客や見込み客のため、CVRが高い傾向
流入元ごとにCVRを比較することで、どの流入経路に問題があるのか、あるいはどの流入元に予算を集中すべきかを判断できます。
特にCVRが低い流入元がある場合、以下の対策を検討しましょう。
- 広告文とランディングページの内容に乖離がないか確認する
- 流入元に合わせたメッセージに変更する
- ターゲティング設定を見直す
デバイス別のユーザー行動を比較する
PCとスマートフォンでは、ユーザーの閲覧環境や行動パターンが大きく異なります。
デバイス別に確認すべきポイントは以下の通りです。
- デバイス別のCVR:どちらのデバイスで成約しやすいか
- ページ表示速度:特にスマートフォンでの読み込み時間
- 離脱率:どの段階で離脱が多いか
- スクロール率:コンテンツがどこまで読まれているか
多くのサイトでは、スマートフォンからのアクセスが全体の6〜7割を占めていますが、CVRはPCの方が高い傾向にあります。
スマートフォンでCVRが低い主な原因は以下の通りです。
- ページ表示速度が遅い
- 文字やボタンが小さくて操作しにくい
- 入力フォームがスマートフォンに最適化されていない
- 縦長のページで重要な情報が下部にある
デバイス別の分析により、モバイルファーストの最適化が必要かどうかを判断できます。
CVR低下原因の特定方法の振り返り
- ❶ ヒートマップで訪問者の実際の行動パターンを可視化する
- ❷ フォーム分析で入力途中の離脱要因を特定する
- ❸ 流入元別・デバイス別にCVRを比較して問題箇所を発見する
CVRを改善するLPO施策7つ
原因を特定したら、具体的な改善施策を実施していきます。ここでは、CVR向上に効果的な7つのLPO施策を解説します。
ファーストビューの最適化
ファーストビューとは、ページを開いた瞬間にスクロールせずに見える範囲のことです。訪問者はこの数秒で、ページを読み進めるか離脱するかを判断します。
効果的なファーストビューの要素は以下の通りです。
- 明確なキャッチコピー:訪問者が求めている価値を端的に伝える
- 視覚的なメインビジュアル:商品やサービスのイメージを瞬時に理解できる
- 具体的なベネフィット:この商品・サービスで何が得られるかを明示
- 目立つCTAボタン:次に取るべき行動を分かりやすく示す
キャッチコピーは「何を提供するか」ではなく「訪問者にとってどんな価値があるか」を伝えることが重要です。
例えば、単に「クラウド会計ソフト」と書くのではなく、「経理作業を80%削減するクラウド会計ソフト」のように具体的なベネフィットを示します。
また、ファーストビューには余計な情報を詰め込まず、シンプルで分かりやすい構成を心がけましょう。
CTAボタンの配置と文言改善
CTA(Call To Action)ボタンは、訪問者を次のアクションへ導く重要な要素です。
効果的なCTAボタンのポイントは以下の通りです。
- 配置:ファーストビュー、コンテンツの区切り、ページ最下部の複数箇所に設置
- 色:背景色と対比させ、視認性を高める(ただし過度に派手にしない)
- サイズ:スマートフォンでも押しやすい大きさ(最低44×44ピクセル)
- 文言:具体的な行動を示す(「資料をダウンロード」「無料で試す」など)
- 周辺要素:ボタン周辺に余白を作り、クリックしやすくする
CTAボタンの文言は、「送信」「申し込む」といった一般的な表現よりも、「無料で資料をダウンロード」「今すぐ診断を受ける」のように具体的で行動を促す表現の方がCVRが高くなる傾向にあります。
また、ボタンの近くに「簡単3分で完了」「クレジットカード不要」などの補足情報を添えると、心理的ハードルを下げる効果があります。
入力フォームの最適化
入力フォームの使いやすさは、CVRに直結する重要な要素です。
フォーム最適化の具体的な施策は以下の通りです。
- 入力項目の削減:本当に必要な項目だけに絞る(理想は5項目以内)
- 必須項目の明示:アスタリスクなどで必須項目を分かりやすく表示
- 入力例の表示:プレースホルダーで入力形式を示す
- リアルタイムバリデーション:入力直後にエラーを表示し、すぐ修正できるようにする
- 自動入力機能:郵便番号から住所を自動入力するなど、入力の手間を減らす
- プライバシーポリシーの明示:個人情報の取り扱いを明確にして安心感を与える
特に、入力項目を1つ減らすだけでCVRが5〜10%向上するというデータもあります。
まずは現在の入力項目を見直し、後からヒアリングできる情報は削除することを検討しましょう。
また、複数ページに分かれた長いフォームの場合は、「ステップ3/5」のように進捗を表示することで、途中離脱を防げます。
信頼性要素の追加
訪問者は初めて訪れたサイトに対して、「本当に信頼できるのか」という不安を抱いています。この不安を解消することがCVR向上につながります。
効果的な信頼性要素は以下の通りです。
- 導入実績:「導入企業5000社」「利用者数10万人突破」などの数値
- 顧客の声:実際の利用者の感想や評価(写真付きだとさらに効果的)
- メディア掲載実績:新聞やテレビなどで紹介された実績
- 受賞歴:業界での受賞や認定マークの表示
- セキュリティ対策:SSL証明書、プライバシーマークなどの表示
- 保証制度:返金保証、無料トライアルなどのリスク軽減策
- 運営会社情報:会社概要、代表者情報の明示
特に顧客の声は、訪問者が自分と同じ立場の人の意見として共感しやすく、CVR向上に大きく寄与します。
ただし、信頼性要素を詰め込みすぎると逆効果になるため、自社にとって最も効果的な要素を2〜3つ選んで配置しましょう。
ページ表示速度の改善
ページの読み込みが遅いと、訪問者は内容を見る前に離脱してしまいます。Googleの調査によると、ページ表示速度が1秒から3秒に遅くなるだけで、離脱率が32%増加するというデータがあります。
表示速度を改善する主な方法は以下の通りです。
- 画像の最適化:WebP形式への変換、適切なサイズへのリサイズ、遅延読み込みの実装
- 不要なコードの削除:使用していないCSS・JavaScriptの削除
- ファイルの圧縮:CSS・JavaScriptのminify化
- キャッシュの活用:ブラウザキャッシュの設定
- CDNの利用:コンテンツデリバリーネットワークで配信を高速化
- サーバーの最適化:レスポンス時間の短縮
現在のページ速度は、Googleが提供する「PageSpeed Insights」で確認できます。このツールは改善提案も提示してくれるため、優先度の高い項目から対応していきましょう。
特にスマートフォンでの表示速度は重要です。モバイル環境では通信速度が不安定なケースも多いため、PC以上に軽量化を意識する必要があります。
モバイル対応の強化
多くのサイトでスマートフォンからのアクセスが過半数を占める現在、モバイル対応は必須です。
モバイル最適化のポイントは以下の通りです。
- レスポンシブデザイン:画面サイズに応じて自動的にレイアウトが調整される設計
- タップ可能な要素のサイズ:ボタンやリンクは最低44×44ピクセル以上
- フォントサイズ:本文は最低16ピクセル以上(拡大せずに読める大きさ)
- 余白の確保:要素同士が近すぎると誤タップの原因になる
- 縦スクロールの最適化:横スクロールを避け、縦方向の自然な閲覧体験を提供
- 電話番号のタップで発信:クリックで電話アプリが起動する設定
- 入力支援:スマートフォンに最適化されたキーボード表示(メールアドレス入力時は@キーなど)
スマートフォンでの閲覧は、PCと比べて集中力が続きにくいため、ファーストビューで要点を伝え、CTAボタンを複数箇所に配置することが重要です。
また、固定ヘッダーやフッターを活用して、どの位置からでもCTAボタンにアクセスできるようにする工夫も効果的です。
A/Bテストによる継続的な改善
LPOは一度実施して終わりではなく、データに基づいて継続的に改善していくことが重要です。そのための手法がA/Bテストです。
A/Bテストとは、2つ以上のバージョンを用意し、どちらがより高いCVRを達成するかを比較検証する方法です。
効果的なA/Bテストの進め方は以下の通りです。
- 仮説の設定:「CTAボタンの色を変更すればCVRが向上するのではないか」など
- テスト項目の決定:一度に1〜2つの要素だけを変更する
- 必要なサンプル数の算出:統計的に有意な結果を得るための訪問者数を計算
- テストの実施:訪問者をランダムに振り分けて両バージョンを表示
- 結果の分析:統計的有意性を確認してから判断
- 勝ちパターンの採用:CVRが高かったバージョンを正式採用
- 次の仮説へ:継続的に改善を重ねる
A/Bテストで検証すべき要素の例は以下の通りです。
- キャッチコピーの文言
- CTAボタンの色・サイズ・文言・配置
- メインビジュアルの画像
- 入力フォームの項目数
- 信頼性要素の種類と配置
- ページ全体の構成
A/Bテストを実施する際は、必ず統計的有意性を確認してから判断することが重要です。少ないサンプル数で早急に判断すると、誤った結論に至る可能性があります。
Google OptimizeやVWO、Optimizelyなどのツールを活用すると、簡単にA/Bテストを実施できます。
LPO施策の振り返り
- ❶ ファーストビューで訪問者の興味を引き、CTAボタンで行動を促す
- ❷ 入力フォームを簡素化し、信頼性要素で不安を解消する
- ❸ ページ速度とモバイル対応を最適化し、A/Bテストで継続改善する
業界別CVR改善のポイント
LPOの基本施策は共通していますが、業界やビジネスモデルによって重視すべきポイントは異なります。ここでは、主要な3つの業界別に具体的なアプローチを解説します。
BtoB企業のLPO戦略
BtoB企業のランディングページでは、意思決定プロセスが長く、複数の関係者が関わることを考慮した設計が必要です。
BtoB企業に特化したLPO施策は以下の通りです。
- 具体的な導入事例の提示:同じ業界・規模の企業の成功事例を掲載
- ROIの明示:導入によってどれだけのコスト削減や効率化が実現できるかを数値で示す
- 資料ダウンロードの提供:詳細な情報を後で社内共有できる資料を用意
- 無料トライアルの設定:実際に試してから判断できる仕組みを提供
- 導入支援体制の説明:サポート内容やオンボーディングプロセスを明示
- セキュリティ対策の強調:企業として重視される情報セキュリティへの取り組みを説明
また、BtoB企業では即座の購入ではなく、まず資料請求や問い合わせというステップを踏むケースが多いため、ハードルの低いCVポイントを設定することが重要です。
CTAボタンの文言も「今すぐ購入」ではなく、「無料で資料をダウンロード」「まずは相談する」といった表現の方が効果的です。
さらに、導入企業のロゴを並べることで、「この企業も使っているなら安心だ」という社会的証明の効果を得られます。
ECサイトのCVR向上施策
ECサイトでは、商品の魅力を的確に伝え、購入までのプロセスをスムーズにすることがCVR向上の鍵です。
ECサイトに効果的なLPO施策は以下の通りです。
- 高品質な商品画像:複数角度からの写真、使用イメージ、ズーム機能
- 詳細な商品説明:サイズ、素材、使用方法などの具体的な情報
- カスタマーレビューの表示:実際の購入者の評価と感想
- 在庫状況の明示:「残り3点」などの希少性の演出
- 送料・配送日数の明確化:追加費用や到着時期への不安を解消
- 返品・交換ポリシーの説明:購入後のリスクを軽減
- 関連商品・セット提案:クロスセルによる客単価向上
- カート放棄対策:カートに入れたまま離脱した顧客へのリマインド
ECサイトでは、商品ページから決済完了までの導線をいかにスムーズにするかが重要です。特に、会員登録を必須にせず「ゲスト購入」を可能にすることで、CVRが大幅に向上するケースがあります。
また、決済手段の多様化(クレジットカード、コンビニ決済、電子マネー、後払いなど)もCVR向上に効果的です。
さらに、「カートに追加」ボタンを押した後に、ポップアップで「このまま購入する」と「買い物を続ける」の選択肢を提示することで、離脱を防ぐこともできます。
サービス業の予約率改善方法
美容室、飲食店、医療機関などのサービス業では、予約完了率を高めることがCVR向上につながります。
サービス業に効果的なLPO施策は以下の通りです。
- 営業日時の明確化:カレンダー形式で空き状況を表示
- スタッフ紹介:担当者の顔写真とプロフィールで安心感を提供
- 施術・サービス内容の詳細説明:料金、所要時間、流れを明示
- ビフォーアフター事例:実際の成果を視覚的に示す
- アクセス情報の充実:地図、最寄り駅、駐車場情報の詳細
- よくある質問:初めての方が抱く疑問を事前に解消
- キャンセルポリシーの説明:予約変更やキャンセルの方法を明確に
- 電話予約の併記:Webが苦手な層への配慮
サービス業では、「初めて利用する不安」を解消することが最も重要です。店舗の雰囲気が分かる写真、スタッフの人柄が伝わる紹介文、実際の利用者の声などを充実させましょう。
また、予約フォームでは日時選択を分かりやすくし、確認画面で予約内容を明示することで、入力ミスによるトラブルを防げます。
予約完了後には、確認メールを自動送信し、来店前日にはリマインドメールを送ることで、無断キャンセルを減らす効果もあります。
業界別LPO戦略の振り返り
- ❶ BtoB企業はROIの明示と導入事例で意思決定を後押しする
- ❷ ECサイトは商品の魅力を伝え、購入プロセスをスムーズにする
- ❸ サービス業は初めて利用する不安を解消し、予約を完了しやすくする
LPO効果測定の3つのステップ
LPO施策を実施したら、その効果を正確に測定し、次の改善につなげることが重要です。ここでは、効果測定の具体的な方法を解説します。
測定すべきKPIの設定
LPOの効果を測定するには、適切なKPI(重要業績評価指標)を設定する必要があります。
主なKPIは以下の通りです。
- CVR(コンバージョン率):訪問者のうち何パーセントがコンバージョンに至ったか
- 直帰率:1ページだけ見て離脱した訪問者の割合
- 平均ページ滞在時間:訪問者がページをどれだけ読み込んでいるか
- スクロール率:ページのどこまで読まれているか
- フォーム到達率:訪問者のうち何パーセントがフォームまで到達したか
- フォーム完了率:フォーム入力を開始した人のうち何パーセントが送信したか
- 離脱ポイント:どのセクションで最も離脱が多いか
これらのKPIを施策実施前後で比較することで、改善効果を定量的に評価できます。
ただし、CVRだけを見るのではなく、関連する指標も合わせて確認することが重要です。例えば、CVRが向上しても平均ページ滞在時間が極端に短い場合、誤クリックや質の低いコンバージョンが増えている可能性があります。
Google アナリティクスでの分析方法
Google アナリティクス4(GA4)を活用することで、詳細なデータ分析が可能になります。
GA4で確認すべき主なレポートは以下の通りです。
- コンバージョンレポート:設定したコンバージョンの達成数と率を確認
- ページレポート:各ページの閲覧数、滞在時間、離脱率を分析
- イベントレポート:CTAボタンのクリック数などのユーザー行動を追跡
- ユーザー属性レポート:年齢、性別、地域などのセグメント別分析
- デバイスレポート:PC・スマートフォン・タブレット別の行動比較
- 流入元レポート:どの経路から来た訪問者のCVRが高いか確認
GA4では、カスタムイベントを設定することで、以下のような詳細な行動を追跡できます。
- 特定のセクションまでスクロールした回数
- 動画の再生回数と視聴完了率
- CTAボタンのクリック数
- フォーム各項目での離脱数
これらのデータを定期的にモニタリングし、異常値や改善の兆候を早期に発見することが重要です。
また、カスタムダッシュボードを作成することで、重要なKPIを一目で確認できるようになります。
改善効果の検証と次のアクション
データを収集したら、施策の効果を検証し、次のアクションを決定します。
効果検証のステップは以下の通りです。
- 施策前後のデータ比較:同じ期間で比較し、季節変動の影響を排除
- 統計的有意性の確認:偶然の変動ではなく、施策の効果であることを確認
- 複数指標での評価:CVRだけでなく関連指標も合わせて評価
- セグメント別分析:全体では改善していても、特定のセグメントで悪化していないか確認
- 費用対効果の算出:改善にかけたコストと得られた成果を比較
効果が確認できた場合は、その施策を継続し、さらなる改善ポイントを探します。効果が見られなかった場合は、原因を分析して別のアプローチを試みます。
次のアクションを決める際のポイントは以下の通りです。
- 成功施策の横展開:効果のあった施策を他のページにも適用
- 優先順位付け:インパクトの大きい改善から取り組む
- 小さく始めて大きく育てる:いきなり大規模な変更ではなく、テストを重ねて最適化
- 定期的なレビュー:月次や四半期ごとに効果を振り返り、戦略を修正
LPOは継続的なプロセスであり、一度の施策で完璧なページを作ることはできません。データに基づいて仮説を立て、テストし、改善を重ねることで、着実にCVRを向上させることができます。
LPO効果測定の振り返り
- ❶ CVRだけでなく関連指標も含めた複数のKPIを設定する
- ❷ Google アナリティクスで詳細なデータ分析を行う
- ❸ データに基づいて仮説を立て、継続的に改善を重ねる
LPO実施時の注意点
LPOを効果的に実施するには、いくつかの注意点を押さえておく必要があります。よくある失敗パターンを理解し、適切なアプローチで取り組みましょう。
過度な装飾は逆効果になる
CVRを高めようとして、派手なデザインや過度なアニメーション、大量の情報を詰め込んでしまうケースがあります。しかし、これは逆効果になることが多いのです。
過度な装飾が招く問題は以下の通りです。
- ページ表示速度の低下:重いアニメーションや画像で読み込みが遅くなる
- 情報の優先順位が不明確:全てが目立とうとして、結局何も目立たない
- 訪問者の集中力を削ぐ:動きが多すぎて本来読んでほしい情報に集中できない
- 信頼性の低下:派手すぎるデザインは逆に怪しく見える
効果的なランディングページは、シンプルで分かりやすく、訪問者を迷わせないデザインです。
装飾を加える際は、以下の基準で判断しましょう。
- その要素は訪問者の理解を助けるか
- コンバージョンへの導線を明確にするか
- 削除しても伝えたいことは伝わるか
迷ったら、よりシンプルな方を選ぶことをおすすめします。
複数の変更を同時に行わない
CVRを早く改善したいという気持ちから、一度に複数の要素を変更してしまうケースがあります。しかし、これでは何が効果的だったのか特定できなくなります。
例えば、キャッチコピーとCTAボタンの色と入力フォームの項目数を同時に変更してCVRが向上した場合、どの変更が効果的だったのか分かりません。最悪の場合、一部の変更はCVRを下げる要因だったにもかかわらず、他の変更の効果で全体として向上しているケースもあり得ます。
A/Bテストを実施する際は、一度に1〜2つの要素だけを変更し、その効果を明確に測定することが重要です。
効率的な改善プロセスは以下の通りです。
- 最もインパクトが大きいと思われる1つの要素を選ぶ
- その要素だけを変更してテストする
- 結果を確認して採用または棄却を判断
- 次の優先順位の要素に移る
- このサイクルを繰り返す
時間はかかりますが、この方法が最も確実にCVRを向上させられます。
統計的有意性を確認してから判断する
A/Bテストを実施する際、サンプル数が少ない段階で早急に判断してしまうと、誤った結論に至る可能性があります。
例えば、100人の訪問者でA案のCVRが5%、B案のCVRが3%だった場合、一見A案の方が優れているように見えます。しかし、このサンプル数では偶然の可能性が高く、統計的に有意な差とは言えません。
統計的有意性を確保するためのポイントは以下の通りです。
- 事前にサンプルサイズを計算:必要な訪問者数を算出してからテストを開始
- 信頼度95%以上を確保:統計的に信頼できる結果を得るための基準
- 十分なコンバージョン数:各パターンで最低でも50件以上のコンバージョンが理想
- テスト期間の確保:最低でも1〜2週間は継続し、曜日や時間帯の偏りを排除
多くのA/Bテストツールには統計的有意性を自動計算する機能があるため、必ず確認してから判断しましょう。
また、テスト中に途中経過を見て、早々に判断してしまうことも避けるべきです。統計的には、テスト期間の途中で一方が優勢に見えても、最終的に逆転するケースは珍しくありません。
焦らず、十分なデータが集まるまで待つことが、正確な判断につながります。
LPO実施時の注意点の振り返り
- ❶ シンプルで分かりやすいデザインがCVR向上につながる
- ❷ 一度に1つの要素だけを変更して効果を測定する
- ❸ 統計的有意性を確認してから判断を下す
マーケティングに課題を抱えているならアリカへ相談!
「どのようなLPO施策を行えばよいかわからない」
「社内にノウハウがない」
とお悩みの企業は少なくないはず。
そんな時は、マーケティング支援の専門家に相談するのも1つの方法です。
株式会社アリカでは、LPO・CVR改善に関して一貫したサポートを提供しています。
経験豊富なコンサルタントが、貴社の課題や目標に合わせて最適なプランをご提案。
ランディングページの分析から具体的な改善施策の実施、効果測定まで、CVR向上を実現したい企業担当者の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
LPOによるCVR改善は、広告費を増やすことなく成果を向上させる効果的な手法です。本記事で解説した内容を振り返りましょう。
LPOとは、ランディングページを訪問者のニーズに合わせて最適化し、コンバージョンを向上させる施策です。CVRは訪問者のうち何パーセントが成果に至ったかを示す重要な指標であり、これを改善することで投資対効果を大幅に高められます。
CVRが低い原因を特定するには、ヒートマップ分析、フォーム分析、流入元別分析、デバイス別分析の4つの視点からデータを確認することが重要です。
具体的なLPO施策としては、以下の7つが効果的です。
- ファーストビューの最適化
- CTAボタンの配置と文言改善
- 入力フォームの最適化
- 信頼性要素の追加
- ページ表示速度の改善
- モバイル対応の強化
- A/Bテストによる継続的な改善
業界によって重視すべきポイントは異なります。BtoB企業はROIの明示と導入事例、ECサイトは商品の魅力伝達と購入プロセスの簡素化、サービス業は不安解消と予約完了のしやすさが重要です。
LPOの効果測定では、CVRだけでなく直帰率や滞在時間などの関連指標も含めて評価し、Google アナリティクスを活用して詳細な分析を行います。データに基づいて仮説を立て、テストし、継続的に改善を重ねることが成功への道です。
実施時の注意点として、過度な装飾は避け、一度に1つの要素だけを変更し、統計的有意性を確認してから判断することが重要です。
LPOは一度実施して終わりではなく、継続的なプロセスです。小さな改善を積み重ねることで、着実にCVRを向上させ、マーケティング全体の成果を最大化できます。
今日から自社のランディングページを見直し、できることから改善を始めてみましょう。
